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ガーネットヒル:その始まり…

それは1973年の夏、グラント・ダウスとペッグ・キルシュナーが初めてフランネルのシーツに出合ったときに遡ります。デンマークでバケーションを楽しんでいた彼らは、急きょイギリスへの旅を思い付きます。キャンプ用品は全部後に残して、車での旅がようやくできる程度にいくつかのものを買うことに。その中のひとつがコットン製のフランネル・シーツで、それは彼らの人生を大きく変えることになりました。

そのシーツがあまりに心地良かったため、彼らはニューハンプシャー州のホワイトマウンテンにある家、と言っても木で暖を取るような製糖所(写真)で使うことにしました。後に、アメリカのメールオーダー会社に似たような製品を注文したのですが、届いたのは化繊のイミテーション。がっかりした彼らは、本物への憧れをさらに強めていきました。

雲に包まれているような温かさのイングリッシュ・フランネルをアメリカのほかの地域に広げようと、彼らは小さなメールオーダービジネスを始めることにしました。1976年、林の中の彼らの小さなコテージ(配管すらないような)から送り出された初めてのカタログ。それは、切り抜き段ボールにフランネルの生地見本を貼り付けただけの小さなもので、彼らはそこに、家の裏手に広がる土地“ガーネットヒル”という社名を付けました。

反響はすぐにあり、オーダーが入り始めました。手製の机に2台のタイプライターを置き、彼らのベッドルームがオフィスに早変わり。屋根裏が配送室、ペッグの機織り部屋が倉庫になりました。カタログはキッチンテーブルの上で組み立てられ、切手やラベルが貼られました。ガーネットヒルの定期購読を注文するには25セントがかかったにもかかわらず、彼らのもとには毎日25セントを同封した封筒が届きました。

6カ月の間にビジネスは小さな製糖所で急成長し、フランコニアという小さな町のメインストリートに入り母屋式のビルを建てるまでになりました。その最初の建物は、今日も使われているガーネットヒルのオフィスビルの中心に位置しています。

グラントとペッグは、高品質の製品へのこだわりと善意に満ちた心を持ってガーネットヒルを立ち上げました。私たちは、今も同じ場所で、同じ山々の景色に囲まれ、贅沢な自然素材に対する変わらぬ敬意を持って、彼らの夢を追い続けています。